【遺品整理】
こんにちは!
くらすむーぶ住環境アドバイザーの、みやたかみちよです。
高齢者の方々とそのご家族のための、お片付けのプロです。
今回は、弊社が加盟している一般社団法人住むーぶ全国協議会において、宮崎県で活動されている会社のご担当者から「緊急のお願い」とのご連絡をいただきました。
大阪で一人暮らしをされていたご利用者様が病気でお亡くなりになったのですが、身寄りがなく、大家さんが探しに探してようやく宮崎県に親族が見つかった・・との事で・・
長期間大阪に滞在する事も出来ず、明け渡し期限が見積り日当日の「1日」しかないという差し迫った状況でした。
幸い弊社の近隣ではありましたので、お約束の日に完了することが出来ました。
※玄関にお清めの塩、先日レクチャーしていただいた手順で作業前後に感染症対策の消毒を行いました
実際「身寄りがなく、親族も遠方に住んでいる」という一人暮らしの高齢者は、都市部程多くみられます。
日本は現在、高齢化率が28%を超え、世界第1位の高齢長寿国となっています。
2030年には、65歳以上の高齢者が人口の1/3になるといわれ、とりわけ75歳以上の高齢者(後期高齢者)の人口が急増し、その中の4割の高齢者が一人暮らしをしていると予測されています。
なぜならば、高齢化に伴い加速的にすすんでいるのが「少子化」。
どんどん人口が減少しており、現在でも「ヘルパーさんの担い手がいない」などと介護従事者不足が深刻である中、このまま人口減少がすすめば、高齢者を支える側の人々が減り、高齢者を受け入れる医療施設や介護施設が減っていくのは必然です。
つまり、80歳、90歳代の一人暮らしが一般的になり、世界中のどの国も経験したことのない社会が日本に到来してしまうと言われています。
これからの高齢社会で求められる「多死への対応」
現在の日本は、高齢化率からみると「超高齢社会」という状態にあります。
しかし、人口の7%が高齢者になったら「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」とされていることから、すでに28%を超えている日本では超高齢社会を上回る社会として「多死社会」などという言葉が登場してきています。
高齢化が一層すすむということは、死亡数の急増ももたらす・・ということなのです。
多死社会
「多死社会」の社会課題として「看取りの場所」や「火葬場不足」、そして「身寄り探し」などがあげられています。
今回の現場もまさしく、そういった社会課題の中で、人生の最期を迎えられたような気がしてなりません。
私は「片付ける」ことを通して「自分の人生をどのように過ごしていきたいか」を考えるきっかけにして欲しい、と考えていますが、それが「自分の最期」につながることなんだなと、改めて考えさせられました。
ご依頼ありがとうございました。
☆みやたかみちよ公式サイト☆
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